わるいてぐせ

適当なことを適当な時に書きます

魔女見習いをさがした話

こんばんは、つるあしです。

 

先日、映画「魔女見習いをさがして」が公開されたので観に行ってきました。今回はそれに関するお話とがっつりネタバレになるオタクの感想を垂れ流したいと思います。

(以下、アニメ「おジャ魔女どれみシリーズ」を順番に便宜上1期、2期、3期、4期と呼称します。)

 

ネタバレを一切含まない感想ブログはこちら

感想 - わるいてぐせ

 映画の公式サイトはこちら

映画『魔女見習いをさがして』公式サイト

 

 

 目次*1

 

 

はじめに

さて、まずはじめにお話ししなくてはならない事として、この映画が万人にオススメできる映画ではないということです。鑑賞前は「終わったら絶対『全オタクは魔女見習いをさがせ』ってツイートしてやるからな」とか息巻いてたんですけど、鑑賞後はどうも事情が変わってきました。何が問題なのかは後程のあらすじの項にて触れます。

というわけで、この映画を見るにあたっての適正を見る簡易的なフローチャートを独断で作成しましたので、まずはこちらをやってみてください。

 

 

「魔女見習いをさがして」適正フローチャート

 

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A typeになったあなた

絶対に楽しめます。あなたにこそ観てほしい映画です。

ばっちり予習をしてきた方、常習的に見ている方、リアタイの思い出が消えない方など様々な方がいらっしゃるかとは思いますが、おジャ魔女愛溢れるあなた方にこそ見てほしい映画だと思います。是非劇場に足をお運びください。最高の90分があなたを待っているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

B typeになったあなた

今見るのはオススメできません。アニメシリーズを先に視聴した方がいいかも。

特にアニメを見始めて途中の方にはかなりオススメしません。心苦しいのですがアニメシリーズを最終回まで観てから臨むのが適切だと私は思います。昔見た記憶はあるが覚えていない人などは主要な回を見返したり、東映アニメーション公式サイトで事前に知識を入れておくなどの準備をした方が良いかと思います。どうしても観たいという方はそれなりの覚悟をしておくといいかもしれません。

おジャ魔女どれみ公式サイトはこちら

おジャ魔女どれみ

 

 

 

 

 

 

 

C typeになったあなた

まずはこの映画を観るのがオススメ。鑑賞後は本編を観たくなるはず。

 興味はあるけど200話も追えないという方や昔ちらっと見たけどあまり覚えていない人などには、まずこの映画に触れてほしいと思っています。鑑賞後に興味が出た方はアニメシリーズの方も視聴しましょう。某密林優良映像など、動画配信サービスからの視聴が可能です。DVDなら全作品、Blu-ray BOXなら2期まで発売してるからよろしくな!

 

 

 

 

 

 

 

D typeになったあなた

鬼滅の刃でも観てろ。

kimetsu.com

 

 

 

 

 

 

 

念押しをしますが、以上の診断は私個人の独断で作成したものですのであくまでも参考程度にしていただければと思う次第です。あと、僕は鬼滅の刃の内容を全く知りません。不快な思いをされた方にはここでお詫びします。申し訳ありませんでした。

 

ここから先はネタバレを含む内容になります。苦手な方はここでお別れになります。念のため改行を挟んでおくことにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あらすじ(微ネタバレ)

 さて、まずはなぜあんな前置きを挟んだかの微ネタバレな説明をします。

この映画は平たく言うと「おジャ魔女どれみ」好きなワケあり女子三人組による魔法を信じる物語です。ネタバレを含め非常に乱暴な言い方をすれば「人生に躓いた女オタクさんがアニメの聖地で出会った他の女オタクさん達と意気投合し、一緒に聖地巡礼をする中で人生が変わっていく話」なわけです。しかも全員ちゃんと全話視聴済みで、主要エピソードをちゃんと覚えてる程度にオタクなんですね。何が言いたいかというと、この人たち映画の中で普通にアニメのネタバレするんですよ。いや、そりゃ20年前の作品なわけだし、彼女らは共通の認識として話をしているのでその辺はいいんですけど。ただ、アニメ全話を知った状態で観るのと知らない状態で観るのでは圧倒的に感じるものが違います。なんなら大事な場面でアニメ最終回の話もしてくるので視聴を終えてない方にはかなり痛手だと思います。一緒に観に行った4期視聴途中のオタクは最後どうなるかを先に聞いてしまい衝撃を受けてました(付き合わせて本当に申し訳ないと思ってる)。逆に全く知らない人にならむしろ観てほしいくらいの作品です。この映画をきっかけに沼にハマってくれるなら万々歳ですね。

あと、僕は問題なかったんですけどオタクが聖地巡礼をしながらそのアニメについて語っている様を理解できるような感性を万人が持っているとはあまり思えないんですよね。そういう掛け合いがキツイ人(がいるのかはわからないが)には合わないのかなぁと思いました。意外とターゲットが絞られるのではないか?と心配なんですが、まあ一個人の意見ですので流してください。

 

というわけで100か0かのオタクにしかオススメできないこの映画の感想を内容にガッツリ触れながら書いていきます。ネタバレ御免な方とはお別れです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 感想まとめ(ネタバレ)

ここからはオタクの感想垂れ流しです。二周したので多少は覚えてると思うんですけど、時系列が違ったり話が飛んだりするかもしれません。

まず、僕はこの映画の前情報を一切入れずに観に行きました。映画オリジナルの女の子三人組が主役な事だけは知っていましたが、そいつらの詳細は勿論どこが舞台で何をする映画なのか全く知りませんでした。他のジャンル(特撮とかポケモンとか)でもそうなんですけど公式の事前情報やCMすらネタバレになるから嫌なんですよね。どうでもいいんですけど、仮面ライダー系はかなり警戒しているので、もはや新シリーズ開始から公式のTwitterアカウントをブロックし関連ワードをミュートにぶち込む次第です。

話が脱線しましたがとにかく何も知らない状態で何が始まるのかワクワクしてるといきなりOPで「おジャ魔女カーニバル!!(魔女見習いをさがしてver)」かかって鳥肌やばかったです。かなり叫びそうになりました。他にも各所BGMが本編でも流れてるもののアレンジでたまりませんでした。月をバックに飛び去るおジャ魔女と取り残される主役三人組はEDと対になります。詳しくは後述で。

場面が変わって主役三人のもとに綿毛が飛んでいく演出が。ここ、1期1話演出でかなり興奮しましたね。ここで初めて三人が国内のバラバラの場所に居ることを知りました。ちなみに、一緒に観に行ったオタクは宮崎県が東北にあると思ってる*2くらいに地理に疎いんだが、尾道がどこだか分かって観てたんだろうか…?

主役キャラの感想ですが、川谷レイカが可愛くて終始ヤバかったです。 関西辺りの方言結構好きなので初出からもう好印象でした。太眉で表情豊かだしポニテだし(髪下ろしてるのもお団子なのも良かった)かなり好きですね。長瀬ソラは眼鏡がアンダーリムだったら正直危なかったと思います。吉月ミレはあんまりタイプじゃなかったのでアレですが、ギャップ属性持ちとしては仕事モードとプライベートモードの差が結構あってよかったです。

さらに場面が変わって、ソラがMAHO堂のモデルになった洋館を訪れるシーンに。ここで「『おジャ魔女どれみ』の舞台」という表現が出てきて、現実世界の話なんだと分かりました。素人からしてもこの一瞬の演出で舞台が現実であることを観てる側に伝えるのは上手い表現だなと舌を巻きました。

三人が出会ってそのまま飲み屋へ。居酒屋で美味そうに餃子にビール合わせてやがるので、観終わったら絶対餃子食ってやるからなと思いながら観てました。この後もちょいちょい(てかやたらと)飲んでるシーンが出てきてて子供が観ても大丈夫なのかとちょっと心配になりましたね。

 

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▲鑑賞後の飲み会でちゃんと餃子を食べることができました。

 

この後一行は飛騨高山に行くことになります。僕は某アニメのせいで猟奇殺人が起きた場所にしか見えなくて困ってました。色々あってレイカのお父さんの話に。過去の話を水彩タッチで描いているのがアニメと同じでぐっときましたね。後にレイカはミレと喧嘩して一人で尾道に帰りました。

イカと喧嘩したミレが2期19話を見返す場面。僕も印象的だったのでこの話はかなり覚えてます。どれみとはづきが喧嘩しているのであいことおんぷとぽっぷでマジカルステージしていたのが衝撃でした*3。あと、ソラが「うちにBlu-ray揃ってるんで」みたいな発言してたんですけど、現実ではBlu-ray BOXは2期までしか出てません(出てないはず)。早く2期以降のBlu-ray BOX売ってください。お願いします。

ミレがレイカに謝りに尾道まで出かけます。レイカの反応がめちゃんこ可愛くてキマシタワーを立てる気満々だったんですけど、ミレが普通に後輩君といい感じだったので建設は断念することとなりました。アニメ本編でも”あいのぶ”やら”どれかよ”やらでかなりホカホカな展開多いですよね、助かってます(何が?)。あと、たまに”おんどれ”見かけるんですけど解釈違いなのでそっ閉じしてます。瀬川はそんな安い女じゃねぇんだよ。

なんやかんやでどれみ達の修学旅行先を聖地巡礼する三人。連絡する際に使ってるスタンプは実際LINEスタンプとして売られており良い宣伝でしたね。普通に汎用性は高めなのでオタク間で使う分には重宝すると思います。向かう途中の電車内で大宮というおんぷ好きのオタク青年と出会います。ソラが「男子は皆おんぷちゃん好きですよね」とかぬかすので劇場でうるせえバカと叫びそうになりました。続けて大宮が昔はどれみ推しだったんだけど今はおんぷ一筋とかぬかしやがるので劇場でうるせえバカと叫びそうになりました*4

東大寺から興福寺観光して猿沢池周辺の宿に泊まるコースは自分もほぼ同じ経験をした事があるので観ていてかなり面白かったです。余談ですが、猿沢池近鉄奈良駅周辺に位置しており、駅周辺には筆者オススメのとんかつ屋さんがあります。奈良に来たら毎回食べに行ってるくらい美味いので機会があれば立ち寄ってみてください。

イカの検索で大宮のネットリテラシーの低さが露呈します(検索かけたレイカもレイカだけど)が、これはかなり頭が痛かったですね。自分自身かなりTwitterを利用するので気をつけてはいますが、ネットの性質上どこで誰が見てるかわからないので注意して使っていきたいです。ソラは弁護していましたが、ネットリテラシーのない奴は基本的に何してもダメです。大宮は大いに反省してください。

観光は京都に移ります。三年坂ではレイカがちゃんとバナナ食べてて感動しました。渡月橋脇の河原での告白のシーンで大宮がお断りしててビックリしたんですけど、後で一緒に観た奴がオタクがあんなにイケメンなわけないし告白断るわけないって言っててウケました。

フラれたソラが腹いせに酒浸りになり、酔ったところで公園の柵内の立ち入り禁止エリアに突っ込んで三人で倒れます。現実でこういうことしてる輩がいたらかなり許せないんですが、大事なシーンだったので冷静になりました。 ここで三人でマジカルステージを使い、(偶然且つ人違いではあるが)少女にどれみの面影を見る場面、声かけられたとき思わず心臓飛び出るかと思いました。どれみに加えてぽっぷとお父さんまでいて、キャストはしっかり本人達だったのでもうヤバかったですね*5

茶店としてMAHO堂を開店させることになり、そこで三人はおジャ魔女と幼き自分たちの姿を見ます。ラスト箒で夜空を飛ぶシーンはOPの対比でアップテンポな「おジャ魔女カーニバル!!(+子供たちver)」に加え、おジャ魔女と一緒に三人が飛んでいく演出は、自分の魔法に気付けて魔女見習いになれた事の示唆なのかなと思いました。あと、EDをおんぷが歌っているのに気付いたのに加えて、EDクレジットが「歌唱:瀬川おんぷ」になっていて最後の最後でぶち上ってました

 

総括として、感動する映画というよりかは元気と勇気を貰える映画という感じでした(映画に満足しすぎて翌日の仕事が疎かになっていたのはナ・イ・ショ)。実は観る前はどれみを差し置いて新規ヒロイン三人でやるなんてどうなってるんだと困惑していました。それで観終わってから気付いたんですけど、この映画ってタイトルに「おジャ魔女どれみ」って入ってないんですよね。主役三人を含め鑑賞する我々も、「おジャ魔女どれみ」という”作品”を追う事で魔法を叶えることができる、そのためにタイトルには入れてないのかなと思いました。魔女見習いをさがした結果、”自分達の夢を始める場所”で魔女見習いになった”自分達の姿を見る”ことになる演出はまさに「おジャ魔女はココにいる」って感じがしますね。とても良い映画でした、最高に面白かったです。

 

 

 おまけ ~小ネタが多すぎる~

 本記事の本編です。

二周目の途中で気付いたんですけど、この映画、アニメシリーズに関する小ネタがめちゃくちゃ多いです。しかもパンフレットではその事に一切触れてないので、果たしてこれが小ネタなのか、そして全部でいくつの小ネタがあるのかが不明で映画初日からBlu-ray BOXの発売が待たれる事態でお祭り騒ぎになってました*6

自分が気付けた小ネタはここにまとめます。多分まだまだあるので三周目でしっかり網羅したいところです。墨付き括弧には該当シーンを、後ろにはその詳細を書いてます。小ネタを探したい方もいると思うので一応詳細は白文字で書いておきます。時系列は割と怪しいかもしれないです。新たに何かわかったら随時更新していきたいと思います。あと、このブログはこれで締めとなります。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

それから、この映画を観に行くにあたってわざわざおジャ魔女シリーズを観てくれた知り合いのオタク各位には本当に感謝してます。また機会があったら行きましょう、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

確定でわかっている小ネタ

飛騨高山で三人が止まった宿】:これの名前が善十郎でした。これは3期映画に出てくる役人に楯突いて打ち首になった男の名前です。飛騨高山は丁度その舞台なのでぴったりの名前だと思います。二周目で気付けました。

三人がよく飲んでるビール】:これの名前がmisoraでした。どれみ達がいる街の名前が美空町なのでそこから取ったと思われます。割とわかりやすい。

川谷レイカの名前について】:父の名前が玉木哲司なので離婚前は「玉木レイカ」であったと推測できます。ミレとソラは音階から来ているのにレイカだけ異なっているのに違和感を覚え、お父さんの名前を観たときに納得しました。

ガールズバーでのレイカの決めポーズ】:これはあいこの変身後の決めポーズと同じでした。一周目でなんか見た事あるなと思って見過ごしていたんですが二周目で気付けてびっくりしました。

 

検証が必要な小ネタ

【ミレの部屋に散乱していたビール】:これの名前がonionビールでした。これ自体はorionビールのオマージュだと思うんですけど、アニメ内でどれみの父が飲んでた気がしています。確認が取れていませんが、これの検証にはアニメをもう一度全部観る必要がありかなり大変で頭を抱えています。

ガールズバーから出たシーンの看板】:ここを検証するのが一番大変だと思います。看板が6つくらいあって上の方にbad card(バッドカードは1期2期を通してオヤジーデを開放するのに集めていたカード)やpirirara(どれみとぽっぷの呪文の最後の節)、kazamadon(どれみの世界で放映されている映画に登場する怪獣、名前はガザマドンだが、表記としてkに濁点を付ける。初出の1期38話ではk"as"amadon表記だったが、2期39話ではk"azamadonになっている)が確認できたのですが、下の方を確認しきれませんでした。これは次回で確実にハッキリさせたいです。

矢部を送ったタクシーのナンバープレート】:ここはもしかしたら小ネタじゃないかもしれないんですけど、妙に気になったので書いておこうと思いました。[う 81-28]だった気がします。検査登録事務所と分類番号までは確認できませんでした。もしかしたらと思いあいこのお父さんのタクシーが出てくるシーンを片端から確認しています。

京都でソラがやけになって飲んでいた居酒屋】:これも多分小ネタだと思うシーンです。居酒屋の名前が「小料理屋 村上」だった気がするんですけど、制作担当の方の名前が村上昌裕さんなんですよね。さらに、ソラの目の前の日本酒の名前が「鎌谷」だったはず(ここは正直あんまり覚えてない)なんですけど、監督の一人の名前が鎌谷悠さんなので、ここは制作陣の名前を入れてきたのかなと思いました。一応、○谷と名の付く日本酒を調べても出てこないのであってるとは思います。次観るときは注視したいですね。

 

 

 

最後に、「魔女見習いをさがして」は万人にオススメできるものではありませんが、おジャ魔女どれみ」は全人類に向けてオススメします、観ましょう

 

 

 

 

*1:目次のある記事を書くのは稀

*2:4期2話のどれみと同じ

*3:ぽっぷのマジカルステージここと4期50話だけなはず

*4:筆者は2期でどれみ沼に嵌ったがいつのまにかおんぷに鞍替えしていたため状況が一緒

*5:そろそろ語彙が無い

*6:僕一人で、勝手に