わるいてぐせ

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EPC ポケカ選手権 ミニテストの振り返り

こんばんは、つるあしです。

 

6月23日に開催されたEPC ポケカ選手権にて、サイドイベント担当をさせていただきました。今回はそちらの方で行われたミニテストの問題の作成意図などをちょこっと紹介したいと思います。

 

問題PDF

https://drive.google.com/open?id=1hMgqkWlU9ZWzAEQgy1Vq2z00j3VdruuC

解答PDF

https://drive.google.com/open?id=13x1x1ILWVuBE2via4RT6tUvommBEKjtf

 

 

問題1

ルールと知識を問う問題を半々くらいで入れました。四択問題だったので難易度はそれほど上げていないつもりです。各3点で10問あるのでできればここで点数を稼いでほしいところでした。

 

(1) 以下の選択肢のうち、最新の拡張パックの名称として正しいものを選べ。
A:スカイレジェンド B:ジージーエンド C:ダブルブレイズ D:ミラクルツイン

 手始めに超基本的な問題を出しました。お通しと言ってもいいかもしれません。取っつきやすいように最初には簡単な問題を置きました。

 

(2) 以下の選択肢のうち、ワザ「たいあたり」を持つポケモンとして誤っているものを選べ。
A:アリゲイツ B:モココ C:ポポッコ D:ハガネール

 「スカイレジェンド」にて新しく登場したシステムである”Zクリスタル”のうち、「ノーマルZ たいあたり」に着目した問題です。皆さん一度は気になって調べたことがあると思い出題させていただきました。正解はBでたいあたりを持っているのはメリープであるという問題でした。

実は本戦出場者のデッキにノーマルZを採用したデッキがありました。対象は選択肢中のポケモンではありませんでしたが、クイズの影響もあり個人的にとても印象的でした。

 

(3) サン&ムーン プロモカードパックの最新弾は第9弾である。以下の選択肢のうち、第9弾に収録されているものとして誤っているものを選べ。
A:ププリン B:バスラオ C:テラキオン D:マケンカニ

ジムバトルに挑戦している人に向けた問題でした。テラキオンはBOX購入キャンペーンのカードだったので、察しのいい人には解けたかもしれません。ちなみに、バスラオはイラストがあかすじのバスラオになっているだけで、カードテキストはミラクルツインに収録されているものと同じです。

 

(4) 以下の選択肢のうち、最もカードの種類が多いポケモンとして正しいものを選べ。
A:ニャビー B:オドリドリ C:ヒドイデ D:ヤトウモリ

知識問題。選択肢のポケモンはサンムーン初出のポケモンで固めました。ニャビーは収録数もさることながら、それぞれのカードテキストがかぶっていないため結果的に種類が多くなっていました。自分で調べながらかなり勉強になった問題でした。

 

(5) 以下の選択肢のうち、「ミュウツーHR争奪戦」にゲストとして紹介されている人物として誤っているものを選べ。
A:梅原 大吾 B:古張 裕紀 C:原根 健太 D:藤井 猛

たまにはカード以外の部分も、と思い作りました。イベントまで目を向けているかが問われる問題です。正解であるBの古張裕紀選手はPJCSにて配信卓で配信されていたので、わかる人も多いかと思い選択肢に入れました。

 

(6) 以下の選択肢を「上級プレイヤー用ルールガイド ver2.2」におけるダメージ計算の手順通りに正しく並べ替え【?】内を埋めたとき、3番目に来るものとして正しいものを選べ。
ワザのダメージの計算→【 ? 】→最終的なダメージ
A:弱点の計算
B:抵抗力の計算
C:ダメージを与えるポケモンが受けている効果
D:ダメージを受けるポケモンが受けている効果

ルールに関する問題。問題文をよく読み落ち着いて答えればわかると思います。ジャッジ試験が近いためルール問題は何問か入れようと思いました。基礎であるダメージ計算の手順は是非正解していただきたい問題です。

 

(7) 特性「くちないつるぎ」をもつ自分のギルガルドが、特性「ロストアウト」をもつ相手のバンギラスGXからワザのダメージを受けてきぜつした。特性の処理に関して、以下の選択肢のうち正しいものを選べ。
A:ギルガルドはロストゾーンに置かれる
B:ギルガルドは手札にもどる
C:どちらの特性を先に処理するか自分が選ぶことができる 
D:どちらの特性を先に処理するか相手が選ぶことができる

特性の処理に関するルールの問題。せっかくなので新弾のカードに関する問題を作りたいと思い、この問題を採用しました。余談ですがこの問題を作るにあたってギルガルドに興味を覚えてしまい、デッキを組む羽目になりました。この話は後程デッキ備忘録で書きたいと思います。

 

(8) 以下の選択肢のうち、自分のポケモンのワザでお互いのバトルポケモンがきぜつしたとき、自分が勝利する条件として正しいものを選べ。
A、自分はサイドを取りきったが、自分はバトル場に出せるポケモンはいない
B、自分はサイドを取りきったが、お互いにバトル場に出せるポケモンはいない
C、お互いにサイドを取りきったが、お互いにバトル場に出せるポケモンはいない
D、お互いにサイドを取りきれず、お互いにバトル場に出せるポケモンもいない(サイドの枚数は自分の方が少ない)

 個人的に気に入っている勝敗に関する問題です。引き分けの裁定は公式の大会でも重要な部分ではあるので入れました。おそらく競技人生で一度は経験すると思いますのでしっかり勉強しておきましょう。

 

(9) ポケモンチェックにて、相手のバトルポケモンがどく、自分のバトルポケモンがやけど
で、それぞれ特殊状態のダメージできぜつした。お互いにサイドを取りきるとき、以下の選択肢のうち正しいものを選べ。
A:特殊状態はどく→やけどの順番で処理するので、自分が先にサイドを取りきり勝利する
B:次の番を行うプレイヤーから先にサイドを取るので、そのプレイヤーが先にサイドを取りきり勝利する
C:前の番を行っていたプレイヤーから先にサイドを取るので、そのプレイヤーが先にサイドを取りきり勝利する
D:サイドを取る処理が終わったとき、お互いにサイドを取り切っているので、ベンチからバトルポケモンを出せるプレイヤーが勝利する

 こちらも勝敗の問題です。多少ルールを齧っていると選択肢にある”間違ってはいない”情報に惑わされるかなと思い、この選択肢にしました。細かい裁定まで見落とさないようにしていただきたいです。

 

(10) 以下の選択肢のうち、ヤレユータンのワザ「けんじゃのといかけ」の効果として正しいものを選べ。
A:自分の手札からポケモンを1枚、ウラにして置く。その後、相手はそのポケモンのタイプを答える。そのカードをオモテにして、正解なら、相手は山札を4枚引く。不正解なら、自分は山札を4枚引く。そして置いたカードを手札にもどす。
B:コインを1枚、相手プレイヤーに見せないように、バトル場の横におき、手でかくす。その後、相手プレイヤーは、そのコインがオモテかウラか答える。不正解なら、相手に50ダメージ。正解なら、自分に弱点・抵抗力に関係なく、20ダメージ。
C:自分の手札からポケモンを1枚選び、そのポケモンが持っているワザの名前を相手に伝えてから、ウラにして置く。相手はそのポケモンの名前を答える。ウラにしたポケモンをオモテにして、正解なら、相手は山札を4枚引く。不正解なら、自分は山札を4枚引く。その後、置いたカードを自分の手札にもどす。
D自分の手札からポケモンを1枚選び、名前を相手に伝えてから、ウラにして置く。その後、相手はそのポケモンの「高さ」を答える。そのカードをオモテにして、正解なら、相手は山札を3枚引く。不正解なら、自分は山札を3枚引く。そして置いたカードを手札にもどす。(「高さ」が書かれていないポケモンは選べない。)

お遊び(のつもり)問題。正解以外の選択肢のテキストは実際にあるカードから抜粋しています。サンムーンレギュレーションから始めたほとんどの方はAかCの選択肢しか見たことがないと思うので実質二択問題だなーと思いながら作ってました。

 

 

問題2

主にルールに関する問題です。それぞれのテキストを覚えている必要もあり、知識問題としての役割も果たしています。そのおかげで二択問題ではありましたが正答率はそれほど良くなかった印象があります。

 

(1) 特性「サイキックゾーン」がはたらいているジラーチGXが場にいるとき、自分のマッシブーンGXが相手の超ポケモンからワザのダメージを受ける場合、弱点の計算はおこなわない。

ジラーチGXのテキストが公表されてからかなり話題になっていた”どのポケモンの弱点の計算をしないのか”という問題です。しっかり裁定を確認した方には難しくない問題だったかと思います。

 

(2) 前の相手の番、相手のジュナイパーGXの特性「フェザーアロー」の効果で、自分のサイキックメモリのついたシルヴァディGXがきぜつした場合、次の自分の番にサポート「マツバ」を使うことができる。

マツバのテキストに関する問題。ポイントは”ワザのダメージ以外できぜつしても使える”という点です。また、サイキックメモリを付けたシルヴァディが超タイプのポケモンとして扱われるかも問いています。テキストをしっかり覚えているかが主軸の問題です。

 

(3) 自分のベンチにポケモンがいない状態で、特性「ふえるうらみ」を持つ自分のバトル場のゴースがきぜつしたとき、山札からゴーストをベンチに出した場合、自分の負けにはならず、対戦を続けることができる。

こちらはルールに目を向けた問題です。きぜつと特性の処理の順番を問いています。ちなみに、山札からゴーストが出せないと当然ですが負けになります。

 

(4) 前の相手の番、相手のラティオスGXがGXワザ「クリアビジョンGX」を使った場合、次の自分の番に特性「ホーリーハート」を持つ自分のケルディオGXはGXワザ「かくごのつるぎGX」を使うことができる。

今回のテストにおける最大の刺客、解説は解答PDFからどうぞ。調べたときに目玉飛び出るほど驚いた記憶があります。かなり起きうるカードの組み合わせなので、わからない方はしっかり確認してほしいです。

この問題を作るにあたり、自分もテキストを流し見していることが発覚したのでしっかり勉強します。

 

(5) 自分のサイドの残り枚数が6枚のとき、ポケモンのどうぐ「ビーストブリンガー」をつけたアーゴヨンGXがワザ「ベノムシュート」で相手のベンチのカプ・テテフGXをきぜつさせた場合、取るサイドの枚数は3枚である。

テキストを覚えているかどうかの問題。一度使ったことのある人なら忘れることはないくらい弱い印象的なテキストなので作成しました。皆さんもベンチポケモンを倒してサイドを多く取っていく輩に屈しないようにしてください。

 

(6) 前の自分の番、自分のディアルガGXがGXワザ「タイムレスGX」を使い、次の自分の番に自分がサポート「きとうし」を使った場合、その効果で自分の番は終わる。

XYのカードが使用可能だった頃に「ポケモンレンジャー」で似たようなQ&Aがあったので、今回はサンムーンレギュレーションにアレンジして作りました。問題2の中でもギャグにベクトルを向けた問題として配置しました。

 

(7) 自分の山札が1枚のとき、サポート「ハプウ」を使うことはできない。

新弾のカードからルールに関する問題です。先の問題とうってかわって、現実的にあり得る問題なので解けてほしいところです。

 

(8) 相手の手札が1枚もないとき、サポート「ヨシダ警部補」を使うことはできない。

 一時期話題になっていた問題です。ヨシダ警部補のテキストを覚えている必要があり、多くの人が頭を悩ませていました。知識問題としては難しい方だと思います。

 

(9) サポート「マチスの作戦」を使った後、同じ番の中でサポート「グリーンの戦略」を使った場合、手札にある別のサポート「グリーンの戦略」を使うことはできない。

こちらも話題になっていた問題ですが、公式からの明確な回答が得られず、解説は個人的な考えとなっています。この状況を考えるにあたって「マチスの作戦を使った後にマチスの作戦を使えるか」という問題に差し替えようか迷いましたが、公式Q&Aに載っている問題の方が良いということでこちらの問題となりました。

 

(10) 場にスタジアム「ダストアイランド」が出ているとき、相手がグッズ「むしよけスプレー」を使い、どくになっている自分のバトルポケモンとベンチポケモンを入れ替えた場合、新しくバトル場に出たポケモンはどくになる。

 テキストを曖昧に覚えていると間違える問題です。ダストアイランドに関してはテキストを覚えていても裁定がわかりにくいカードなので間違えないようにしっかり公式の回答を確認しましょう。

 

問題3

記述式の問題が欲しいと思い、設けました。ワザのテキストは全て”相手のポケモンを気絶させる”で統一しました。普段から様々なカードに目を向けているかどうかが試される問題です。

特にSM初期のカード、非GXのカードの正答率が良くなかった気がします。また、満点阻止問題としてカイロスの問題を採用しましたが、見事にそこが答えられていない人が何人かいてよかったと思います。ただ、よく目にするポケモンのGXワザが書けてなかったり、ワザ名が間違っている人がいました。普段からワザを宣言することで覚えられると思いますので、しっかり覚えてほしいと思いました。

本来は完答で5点のみでしたが、試験版であまりにも点数が悪くなりそうだったので片方正解で2点としました。

 

 

今回のテストは60点を目指せるように作ったつもりでしたが、思いのほか難しい仕上がりとなってしまいました。しかし、実際に解いていただいた方からは称賛の声をいただいており、大変嬉しかったです。ちなみに、最高得点は82点でした。80点越えは確認する限り1人しか出していません。次回があればですが、次はもう少し難易度を調整して作成したいと思います。

最後に、テストを解いてくださった皆様、支えてくださった運営各位、本当にありがとうございました!